「ACWI」の中身を把握しよう|全世界株式指数のすべてがわかる

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)は、ACWIに連動する投資成果を目指して運用されている。その中身を改めて把握しよう。


目次

ACWIは複数の国と地域で構成されている

オルカンが投資成果の連動を目指す指数である「MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)」について、もっと深堀りしてみよう。

ACWIはMSCI社が算出する時価総額加重型の株式指数だ。先進国23カ国・地域、新興国24カ国・地域で構成されており、幅広い国と地域に分散されている。これは、投資家の視点に合わせて以下のようなパーツに分けて考えることもできる。

すなわち、日本の株価指数である「MSCIジャパン・インデックス」、日本を除く先進国の株価指数である「MSCIコクサイ・インデックス」、そして新興国をカバーする「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」だ。これら3つの指数を組み合わせることで、ACWIは構成される。

MSCI ACWIの位置づけ

区分地域投資国指数比率
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI)先進国 / 日本先進国23カ国・地域MSCIジャパン・インデックス / MSCIワールド・インデックス / MSCIコクサイ・インデックス約90.3%
新興国新興国24カ国MSCIエマージング・マーケット・インデックス約9.7%

ACWIに入らない国々は、フロンティア国29カ国(MSCIフロンティア・マーケット・インデックス)や投資不可能国13カ国(MSCIスタンドアローン・マーケット・インデックス)でカバーされている。

※2026年5月末現在、構成銘柄数は約2,270銘柄(iShares MSCI ACWI ETFベース)。


国別の割合は米国が約63%、日本が2位で5%

国別でみると、どんな国の比率が高いのだろうか。データを見るとわかるとおり、米国が圧倒的な比率で約63% を占めている。次いで日本が5.01%、イギリスが3.41%、カナダが3.18%、中国が2.87%と続く。

国別構成比率(2026年3月末現在)

比率
🇺🇸 米国62.95%
🇯🇵 日本5.01%
🇬🇧 イギリス3.41%
🇨🇦 カナダ3.18%
🇨🇳 中国2.87%
🇹🇼 台湾2.54%
🇫🇷 フランス2.27%
🇨🇭 スイス2.09%
🇩🇪 ドイツ2.01%
🇰🇷 韓国1.76%
その他11.89%

出所:iShares MSCI ACWI ETF ファクトシート(2026年3月末時点)

組入上位銘柄TOP10には、NVIDIA(4.70%)、Apple(4.13%)、Microsoft(2.90%)、Amazon(2.22%)、Alphabet(1.86%) など米国企業が10位まで独占しており、米国株式市場の強さが際立っている。


ACWIと世界経済の成長

世界のGDPとMSCI ACWI指数の推移を見ると、世界経済の成長とともに国際分散された株式市場の動きも長期的に拡大してきたことがわかる。

2025年のACWI年間パフォーマンスは +22.34% と好調。直近1年(2026年3月末時点)でも +20.01% の上昇を記録しており、世界の株式市場が力強く成長していることを示している。

過去のパフォーマンスは将来の結果を保証するものではありません。


業種別の割合は情報技術が約26%と約4分の1、金融・一般消費財・サービスと続く

ACWIに含まれる企業は、11分類の業種(GICS分類)に分類される。最も比率が高いのは、情報技術分野で約26.29% と4分の1以上を占める。いわゆるIT分野のことで、NVIDIAやApple、Microsoftなどがここに含まれる。

業種別構成比率(2026年3月末現在)

業種比率
💻 情報技術26.29%
🏦 金融16.81%
🏭 資本財・サービス11.23%
🛍️ 一般消費財・サービス9.35%
💊 ヘルスケア8.86%
📡 コミュニケーション・サービス8.41%
🛒 生活必需品5.40%
⛽ エネルギー4.64%
🪨 素材4.02%
⚡ 公共事業2.84%
🏢 不動産・その他2.17%

出所:iShares MSCI ACWI ETF ファクトシート(2026年3月末時点)

金融、一般消費財・サービスがこれに続く。トップ銘柄や業種の比率の推移が、世界の変化を映す鏡になっているといえる。


企業は3カテゴリーに分類され、多様な指数がつくり出される

ACWIの構成銘柄は、まず3つのカテゴリーに分類され、その組み合わせで特定の国や地域に絞った指数やセクター指数などが作成される。

  • どこの国の企業か:設立した国、主要上場取引所が所属する地域、株主総会の所属地域、会社沿革
  • どのセクター(業種)なのか:世界産業分類基準(GICS)の11業種
  • どのサイズなのか:大型・中型・小型・超小型(マイクロ型)

ACWIは、先進国+新興国に含まれる国の、大型株+中型株の企業によって構成される。


まとめ:オルカン1本で世界中に投資できる理由

ACWIは、世界47カ国・地域、約2,270銘柄に分散投資できる指数だ。米国が約63%を占めるものの、日本、イギリス、カナダ、中国など世界中の企業に一度に投資できる。

情報技術セクターが約26%と最大のウェイトを占め、NVIDIAやAppleといった時代をリードする企業が上位に並ぶ。オルカンはこのACWIに連動することで、世界経済の成長を丸ごと取り込もうとする設計になっているのだ。


データ出所

  • iShares MSCI ACWI ETF ファクトシート(2026年3月末時点)
  • justETF MSCI ACWI データ(2026年4月30日時点)
  • MSCI 公式ウェブサイト

※構成比率は時価総額(米ドル)ベース。数値は時点により変動します。

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この記事を書いた人

私は、経営コンサルタントとして、ビジネスの実践現場で活動しています。現場で「使える知識」として再構成し、“読む → 学ぶ → 行動する” までのビジネスプロセスをサポートしています。

このブログでは、そのようなコンサルティングの経験を通じて、役に立ったビジネス書を紹介します。おすすめ書籍の要約や感想だけでなく、実際に成果につながるエッセンス・行動アイデア・思考法を解説します。「この一冊を読んでどう変わるか?」にこだわったレビューを発信しています。

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