eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)|2026年5月末レポート
基準日:2026年5月28日基準価額:37,661円純資産総額:約12.2兆円信託報酬:年率0.05775%以内
決して「常勝」ではないけれど、長期で見れば右肩上がり——。そんなオルカンの魅力が、2026年5月末のデータにも如実に表れた。設定来の基準価額は37,661円に達し、純資産総額はついに12兆円を超えた。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」は、日本を含む先進国・新興国の株式市場全体に一本で投資できるインデックスファンドだ。三菱UFJアセットマネジメントが運用し、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する成果をめざしている。
2026年5月末の主要データ

2026年5月28日時点の基準価額は37,661円。設定時(2018年10月31日)は1万円スタートだったことを考えると、約7年半で約3.77倍に成長したことになる。同期間に資金流入も続き、純資産総額は12兆円の大台を突破した。これは国内公募追加型株式投信(ETF除く)の中でも屈指の規模だ。
騰落率の推移——1年で+46.4%
直近の騰落率を見てみよう。2025年4月頃のトランプ関税ショックでは一時的に基準価額が下落し、2026年5月1日時点では35,539円まで落ち込む場面もあった。しかし月末の5月28日には37,661円まで回復しており、改めて「下げても戻す」オルカンの特性を示している。

短期(1〜3ヶ月)では関税ショックの影響でマイナスが続いたが、1年スパンで見ると+46.4%という高いリターンを記録している。これはオルカンがベンチマーク(MSCI ACWI)と連動して動く特性を持ち、世界株式市場の力強い回復をそのまま取り込んだ結果だ。
「下げ局面があっても、また持ち直している」——
これがオルカン7年半の姿だ。
純資産12兆円突破の意味
純資産総額の12兆円超えは、単なる数字以上の意味を持つ。インデックスファンドは規模が大きいほど運用効率が高まり、コスト低減にもつながりやすい。また、純資産が積み上がることで繰上償還のリスクが極めて低くなり、長期投資家にとっての安心感が増す。
1ヶ月の資金流入額は約2,956億円(日経新聞データ、2026年4月末)。毎月コンスタントに大規模な資金流入が続いていることからも、積立NISAを中心とした長期・積立投資家の支持が揺るぎないことがわかる。
設定来の基準価額の歩み

業界最低水準をめざすコスト
オルカンのもう一つの強みが信託報酬の低さだ。純資産総額に応じた段階的な料率設定により、規模が大きくなるほどコストが下がる仕組みになっている。
| 純資産総額 | 信託報酬率(年率・税込) |
|---|---|
| 5,000億円未満の部分 | 0.05775% |
| 5,000億円以上1兆円未満の部分 | 0.05764% |
| 1兆円以上の部分 | 0.05753% |
現在の純資産総額は12兆円超であるため、大半の部分が最低料率の0.05753%で運用されていることになる。年間100万円を投資している場合の信託報酬はわずか577円程度。コストを極限まで抑えることが、長期投資において複利効果を最大化する鍵だ。
まとめ:2026年5月末のオルカン評価
KEY TAKEAWAYS
①基準価額37,661円——設定来で約3.77倍に成長
②純資産総額12.2兆円——国内最大級のインデックスファンドへ
③1年リターン+46.4%——世界株式の力強い回復を捕捉
④信託報酬0.05753%——業界最低水準をキープ
⑤短期の下落はあれど、長期では一貫して右肩上がり
トランプ関税ショックによる短期的な下落も経験しながら、2026年5月末時点でオルカンは力強い回復軌道に乗っている。「常勝ではないが、長期では右肩上がり」——この特性は7年半の実績によってより確かなものとなった。
積立NISAを活用し、毎月淡々と積み立て続けることの力を、今月のデータは改めて示している。市場の短期的な波に惑わされることなく、長期・積立・分散の原則を守り続けることが、オルカン投資の本質だ。
免責事項・データソース 本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではありません。投資信託は元本保証ではなく、基準価額の変動により損失が生じる可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。
データ出所:マネックス証券(基準価額・純資産総額、2026年5月28日)、日本経済新聞社(1年リターン・資金流入額)、三菱UFJアセットマネジメント(信託報酬・騰落率)。騰落率は分配金(税引前)再投資ベース。過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません。

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