オルカンとは?5分でわかる全体像

「最近よく『オルカン』って聞くけど、結局これって何なの?」——そう感じている人は意外と多いはず。名前は知っていても、中身まできちんと説明できる人は少ないものです。

この記事では、投資初心者の方でも5分で「オルカンの全体像」がつかめるように、ポイントをぎゅっとまとめました。読み終わるころには、あなたも”オルカンマスター”の入り口に立っているはずです。

※本記事の数値は、特記がない限り2026年5月末時点のものです。


目次

そもそも「オルカン」とは?

オルカンとは、「オール・カントリー(All Country)」を略した愛称です。

正式名称は 「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」。運用しているのは三菱UFJアセットマネジメントで、人気の「eMAXIS Slim」シリーズのひとつにあたります。

ひとことで言えば、これ1本で世界中の株式にまとめて投資できる投資信託です。1つの商品を買うだけで、自然と世界中に「分散投資」ができてしまう——ここがオルカンの最大の魅力です。

「オール・カントリー(全世界)」という名前が長いので、いつしか短く「オルカン」と呼ばれるようになりました。


なぜ、こんなに人気なの?

オルカンの人気は、数字にもはっきり表れています。

2024年1月に新しいNISA(少額投資非課税制度)がスタートし、投資信託へ投資しやすい環境が整いました。その追い風もあって、2024年の1年間で投資信託全体に約15兆円もの資金が流れ込み、その中で投資額トップに立ったのがオルカンでした。全投資額の約15%が、オルカンというたった1商品で占められていたほどの人気ぶりです。

その勢いはその後も続いており、2026年5月末時点で純資産総額は約12兆円にまで拡大。国内の投資信託の中でもトップクラスの規模を誇る、まさに「定番」の存在になっています。


オルカンがすごい「5つの理由」

ここからは、オルカンが選ばれる理由を5つに絞って見ていきましょう。

理由① 1本で世界中(約47ヵ国・地域)に分散投資できる

オルカンは、先進国+新興国を合わせた約47ヵ国・地域約2,500銘柄にまとめて投資できます。世界の投資可能な株式の約85%をこれ1本でカバーしているイメージです。

国別の構成比(直近の月次レポートをもとにしたおおよその割合)は、次のようになっています。

順位国・地域比率(目安)
1アメリカ約63%
2日本約5%
3イギリス約3%
4カナダ約3%
5フランス約3%

「全世界」とはいえ、実際はアメリカが6割以上を占めるのが特徴です。これは、時価総額が大きい国ほど比率が高くなる仕組みのため。なお構成比は市場の動きに応じて定期的に見直されるので、割合は少しずつ変わっていきます。

理由② 世界的にポピュラーな指数「MSCI ACWI」に連動

オルカンは、あらかじめ決めた指数(ベンチマーク)に値動きを合わせることをめざすインデックスファンドです。

その指数が、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)=通称「MSCI ACWI」。MSCIは米ニューヨークに本社を置く指数のグローバルリーダーで、その中でもACWIは世界で最もポピュラーな指数のひとつです。世界的に信頼された”ものさし”に沿って運用される、というわけです。

理由③ 業界最低水準の運用コストをめざし続ける

投資信託は、保有している間ずっと「信託報酬(運用コスト)」がかかります。だからこそ、コストの低さはとても重要です。

オルカンを含むeMAXIS Slimシリーズは、「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」ことをコンセプトに掲げています。実際、オルカンは設定以来、何度も信託報酬率を引き下げてきました。

2026年5月末時点の信託報酬率は年0.05775%(税込)以内。仮に100万円を1年間預けても、コストは数百円程度というイメージで、家計にやさしい水準が続いています。

理由④ 投資家との対話を大切にした商品開発

オルカンは、運用会社が一方的に作った商品ではありません。

eMAXISシリーズがスタートした2009年から、運用会社は投信ブロガー(個人投資家)とのミーティングを続けてきました。投資家から寄せられた不満や「こんな商品がほしい」という声を反映する形で生まれたのが、オルカンなのです。利用者目線で磨かれてきた商品、といえます。

理由⑤ 成長する世界経済の波を、そのまま受け取れる

世界経済は長い目で見れば成長を続けてきました。全世界の株式に投資するオルカンは、その成長の波をまるごと取り込めるのが強みです。

実績を見ると、基準価額は2026年5月時点で37,000円台まで上昇。スタート時(2018年設定、1万口あたり10,000円)からみると約3.7倍、設定来の騰落率は+270%超に達しています。世界経済の成長を、長期でしっかり取り込んできたことが分かります。


まとめ:オルカンを一言でいうと

ここまでの内容を、ぎゅっとまとめます。

  • 正体:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)。運用は三菱UFJアセットマネジメント
  • 中身:1本で世界約47ヵ国・約2,500銘柄に分散投資(うちアメリカが約6割)
  • 連動指数:世界標準のMSCI ACWI
  • コスト:業界最低水準(年0.05775%以内・2026年5月末時点)を追求
  • 規模:純資産総額は約12兆円と国内トップクラス
  • 特徴:投資家の声から生まれ、世界経済の成長を取り込む設計

「何に投資したらいいか分からない」という初心者にとって、世界中にまるごと分散できる手軽さが、オルカンが選ばれ続ける一番の理由といえるでしょう。


ご注意

本記事は、オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式〔オール・カントリー〕)の概要を分かりやすく紹介することを目的とした情報提供であり、特定の商品の購入をすすめる投資助言ではありません。記載の数値は2026年5月末時点を基準としていますが、基準価額・純資産総額・構成比などは日々変動します。

信託報酬率は「業界最低水準をめざす」ものであり、その達成や引き下げを保証するものではありません。また、過去の運用実績や騰落率は将来の成果を保証するものではなく、投資信託は元本割れのリスクがあります。実際に投資を検討する際は、最新の交付目論見書を必ず確認し、ご自身の判断と責任で行ってください。

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この記事を書いた人

私は、経営コンサルタントとして、ビジネスの実践現場で活動しています。現場で「使える知識」として再構成し、“読む → 学ぶ → 行動する” までのビジネスプロセスをサポートしています。

このブログでは、そのようなコンサルティングの経験を通じて、役に立ったビジネス書を紹介します。おすすめ書籍の要約や感想だけでなく、実際に成果につながるエッセンス・行動アイデア・思考法を解説します。「この一冊を読んでどう変わるか?」にこだわったレビューを発信しています。

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