「やりたいこと」を見つける方法
やりたいことがわからない!
「やりたいことがわからない」「好きなことがわからない」このような人は、まず自分がやる<べき>ことを先に考えてしまっています。
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親として、やるべきこと
大人として、やるべきこと
上司として、やるべきこと
部下として、やるべきこと
組織人として、やるべきこと
「やりたいこと」=「やるべきこと」と考えると、こんな勘違いをしてしまいます。
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ずっと続けなければならない
これしかないという強い思い入れを持たなければならない
人の為になることをしなければならない
やりたいことを見つけるには、たくさん行動しなければならない
やりたいことを仕事にしなければならない
こんな勘違いは、本当にやりたいことを見つけるうえで障害となります。どうすべきか、どうしなければならないか、といったことは考えずに、まずは、どうしたいかを第一に考えましょう。
やりたいことはロジカルに見つける
「やりたいことがわからない」と、なんかモヤモヤしてネガティブっぽくて嫌ですよね。なので、まずは「やりたいことが分らない」ではなく、「やりたいことを探している最中」と思うと、少し気持ちが楽になります。
次に、やりたいことは直観的に降りてくるものと思うのではなく、ロジカルにやりたいことを見つけるようにしましょう。
そのためには、自分ことについてロジカル知ることから始まります。まずは、以下の3つについて考えてみましょう。
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1 好きなこと
2 得意なこと
3 大事なこと
やりたいことは好きなこと?
(好きなこと+得意なこと)が、<やりたいこと>です。
(好きなこと+得意なこと+大事なこと)が、<本当にやりたいこと>です。
今回は、<やりたいこと>に絞って話をします。(<ほんとうにやりたいこと>は、次回説明します。)
例えば、「カメラが好き」は、「やりたいこと」ではなく、「好きなこと」です。「創造している時が楽しい」は、「やりたいこと」ではなく、「得意なこと」です。「カメラで創造したものをメッセージとして発信したい」が「やりたいこと」です
「好きなこと」とは、自分の情熱が消えることなく続けられること、もっと知りたいこと、です。
「得意なこと」とは、努力せずに上手くできてしまうもの、ストレスなく心地よいもの、自然と出来てしまうため得意とは気がつかないものです。
なお、「得意なこと」は、「スキルがあること」とは違います。得意なことは、生まれつきあるもの、スキルは努力して獲得したものです。スキルは、必ずしも活用することができなかったり、時代が求める必要性ともに陳腐化するものです。
仕事を見つける時に、スキルベースで考えると、選択肢が狭まってやりたいことができなくなります。スキルはやりたいことを実現するためのツール程度に考えておきましょう。スキルは本当にやりたいことが見つかった後から習得しても遅くありません。
やりたいことを仕事にしたい?
「本が好き」だけでは、「書店で働きたい」とはなりません。「やりたいこと」は、具体的な仕事内容が自分に合っているか考える必要があります。好きなことであっても得意でない場合、やりたいことも変わってきます。
このように、「やりたいこと」と「なりたいもの」は違う場合もありますので、職業で「やりたいこと」を考えるのはよくありません。なりたいもののと実際の仕事の内容が違う可能性もあります。やりたいことをすぐに自分がイメージする仕事の内容に繋げてその仕事を始めても、すぐにやめてしまうことになります。
なりたい職業を先に考えてしまうと、仕事が限定してしまいます。例えば、カメラが好きだからカメラマンになりたいと思うと、もはやカメラマン以外の選択肢はなくなってしまいます。
そうではなくて、カメラを使う仕事に就きたいと考えれば、雑誌編集や広報などといった選択肢が広がります。なりたい職業はなれなくてもいい、でもやりたいことはあきらめないように自分に言い聞かせましょう。